ずいぶん昔に買った文庫本だが引越し時の荷物から見つけた後、読みふけってしまった。
戦国合戦ものの映画、ドラマを見ていると騎馬武者が馬上で槍や太刀を振り回しているシーンを良く見る。非常にダイナミックなシーンだ。しかし、この本によると、戦国時代は馬に乗っても合戦の場所への足としてであり、戦場では馬から下りて槍を持って戦ったとのこと。確かに、長槍や鉄砲隊の前に馬で近づいていっても馬が撃たれ落馬したところを突き殺されるのは目に見えている。
著者は時代劇の時代考証をやられている方で、古武道の宗家でもある。特に捕り物武器(十手、万力鎖など)に造詣が深く、隠し武器関係の著書も多い。
この本は時代劇の時代考証ミスを切り口に、日本の文化について学ぶことができる。「続」にのせられている”火吹きだるま”(火鉢用の火起こしの為の道具)などは本当に面白い工夫だ。
時代劇ファンはもちろん、日本の文化歴史に興味がある人には楽しめる2冊(正・続)である。


間違いだらけの時代劇
間違いだらけの時代劇 (続)