うちの子供は6歳。
私は、子供がかわいくてかわいくてしょうがないのだけれど、どうもあちらサンは俺のことは遊び友達程度にしか思っていないようだ。
遊びに連れて行く前の日は「パパと寝る〜」とかいって甘えてくるのだが、最近は何かというと私に説教をする。何かあると母親側につく。俺には蹴りを入れる始末。
どうも、家の中でのサル山構造はボスがママで、その下が自分。パパはその下のツカイッパらしい。

こんなに可愛がっているのに〜。

さて、親から見た子と 子から見た親は違うという話。
私も子供ができて初めて、自分の親がいかに自分のことを考えてくれていたのかその一端を思い知ったのだが、
あなたは「杜子春」という話をご存知だろうか?

え、馬鹿にするな?
そうだね〜。芥川の杜子春は教科書にも載っていたかもしれないくらいの話だから知らないわけないよね。
でも、今回のはなしは芥川が下書きにした唐代の伝奇小説「杜子春傳」のことだ。

芥川版では杜子春は母親が責め苦を受けているのに耐えられず、仙人になれなくなる。
これが一般的なイメージの杜子春。

しかし、中国の杜子春はドライです。母親が責め苦を受けても顔色も変えずにクリア。地獄の鬼はいろいろ試した挙句、閻魔様に「こいつ、とんでもないやつですぜ!! こんな大罪人は女にしちゃいましょう!!」と進言します。(このあたり唐代の世界観なのでしょう、今なら女性蔑視で問題になっちゃいますね。インドの世界観でも女性はそのままでは仏になることができず一旦男になってから仏になったりするシーンがお経にあったりします。)

さて、女に生まれ変わった杜子春だが、裕福な家にすごい美人として生まれます。更に玉の輿に乗るのですが、約束を覚えていて一言もしゃべらない。夫婦仲もよく、子供もできるのだが、ある日、だんなが切れてしまう。
「こんなに良くしているのに、お前は一言も口を聞かない。
なめてんのか、わりゃ!!」といったかと思うと、なんと子供の両足をつかんでぐるぐる振り回し(ジャイアントスイング)て、石段にその頭を打ち付けて殺してしまった。(なんつーダイナミックな切れ方)
その瞬間、我が子の脳みそが吹っ飛ぶのを見た杜子春(母)は「うっ」といううめき声をもらしてしまう。

ふっと、現実に戻った杜子春は仙人に「もうちょっとだったのに」といわれてしまうという話です。

芥川版とずいぶん違うでしょ。
親から見た子と 子から見た親ってやっぱりちがうのね。

(話は私の記憶の中で書いたものなのでちょっと間違っているかもしれません。違っていたら教えてください。
あと、解釈も自分なりのものですので念のため)

芥川版杜子春

羅生門 蜘蛛の糸 杜子春―外十八篇

唐代の伝奇小説「杜子春傳」はこちら
唐代伝奇
4625663199内田 泉之助 乾 一夫 波出石 実

明治書院 2002-07
売り上げランキング : 141,569

おすすめ平均star
star素人にも気軽に読めます

Amazonで詳しく見る
by G-Tools


「杜子春」を紹介しているブログ
 Let it be.
 飛行船Air号
 Mok mok