ここのところ「整理術」をお題にした本が多く出ている。
過多とも言える情報の海を渡る上では重要なキーワードなのだろう。

さて、「仕事が速くなる プロの整理術」の著者吉越浩一郎氏はトリンプ・インターナショナル社長時代に「完全ノー残業」を導入しつつ、19期連続増収増益を実現した方で、「残業ゼロ」「デッドライン仕事術」などのキーワードで著書を発表されている。

今回の本を読んでの結論だが良くも悪くもこの本で紹介されている仕事の進め方はトップの仕事術だということだ。そのまま一般サラリーマンが使えるものではない。しかし、そのバックに流れる思想は共感できるものであり勉強になった。

「メリタ式の書類整理術」として示されている方法はGTDでいうところの「43 Folders」ににているが この本は説明が細かく分かり易い。本書ではA4の紙をクリアファイルに入れてデッドライン(締め切り)ごとに整理する方法を紹介しているが、担当者レベルでは資料は案件ごとに分けた方がわかりやすいことが多いと思う。デッドラインは手帳などの上で整理すればすむことだ。
多くの案件を短時間に判断しなければならないトップと、いくつかの案件を掘り下げなければならない担当者の仕事術は変わってきて当然だろう。
(本書では”使い終わった書類はため込んではいけない”と書かれているが、担当者レベルではある程度の書類の保管は必要だ。トップが「あの資料をすぐに出せ!!」と騒いだときのためにもね。)

また、デジタルとアナログのミックスを主張されているが、多くの会社がセキュリティ対策を進めいるなかでは現実的ではない。超「超」整理法同様にG-mailを進められているが 今時小規模の組織でなければ認められるものではない(私自身 以前はToDoをremember the milkで管理していたが、現状では手帳を用いている。社外サーバーに機密事項(お客様の機密事項も含まれてしまう)であるスケジュールやToDo、メール本文を置くことは 私レベルで考えても問題があると思う。)。
この面からも現実性があるとは思えない。

この本の方法は、トップではない”今”役に立つかといったら 大きく疑問といわざるを得ない。しかし、会社全体を見る視点を知るためには良い本だと思う。根底に流れる著者の思想には共感したし、図解の仕方なども参考になった。

P.S.
批判がましいことを書いたが、一方で「こういう経営者と仕事をしたい」とも思った。著者の別の本も読んでみたい。

仕事が速くなる プロの整理術
仕事が速くなる プロの整理術吉越 浩一郎


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